精神科って一般科に比べて楽って聞くけど本当はどうにゃの?
暴れる人とかやばい人が多くて怖そう・・・
こんな疑問を解決します。
この記事を読んだらわかること
- 精神科の楽なところ・辛いところ
- 精神科に向いてる人
それではいってみましょう。
精神科の楽なところ
体力的に楽
検査・処置が少ない
これはほぼないです。私は急性期にいるので点滴、筋注の指示が出てる方はいますが病棟60床中4〜5人程度。
他精神科でやったことのある処置は以下
- 血糖測定
- 皮下注射
- 全身清拭
- 採血
- バルーンカテーテル挿入
- 酸素投与
- CPR
時間に追われることがない
患者さんと「話す」ことが仕事です。
時間を決めずに全員と話してたら時間に追われることはあるかもしれないですが、全員が話しが必要というわけでもないのでそうそう時間に追われることはありません。
もちろん一般科で当たり前のように遭遇するこれらもありません。
- 次の点滴○時だからそれまでに×××終わらせとかないと
- 処置に入らなきゃ、先生いつくるの!?
- 面談○時からなのに検査呼ばれちゃった
- 空いてる人がいない、自分が対応してたら他の時間が遅れちゃった・・・
日中の入院が少ない
私は急性期なので基本毎日入院が来ます。
それでも、おむかえはベッド?車椅子?点滴は?酸素は?情報がまだ来てないんだけど!?
・・・そんなことありません。落ち着いてむかえにいけます。
入院拒否や暴力があり自傷他害のリスクがある場合は男性看護師2名以上でむかえにいったりするのでその時は気が引き締まりますね。
ほぼノー残業
時間に追われない分記録に回れます。
座って記録してしばらく記録に集中できることが多いですね。
よほどのことがない限り記録も時間内に終わります。
夜勤が基本穏やか
夜寝れなくて入院してる方が多いんです。故に皆さんよく薬を飲んで休まれます。
みんな眠れば見回りだけしっかり行えば基本穏やかです。
病棟によっては4時間ほど仮眠してるところもあるとかないとか。
ほぼ残業がなくて仕事が終わっても体力的に余裕があるのはとても嬉しいですね。私は日勤終わりに趣味の自転車やプールに泳ぎに行ったりしてリフレッシュしています!
精神科の辛いところ
精神的に疲れる
幻覚・妄想状態
「被害妄想」「恋愛妄想」「関係妄想」など、自分が妄想の対象になるとやりにくいですね。
関わり拒否されたり、時には暴力の対象になったりします。
暴言・暴力のリスク
妄想に駆られていると暴言暴力の対象になることがあります。
入院してきた方が「監獄に入れられた、これから殺される」といえばそれがその人の中で起こっている真実なんです。そんなことはないことを保証しつつ入院に関わるのですが、理解できない場合、特に男の方だと暴力に発展することはあります。
急性期は入退院が激しめ
急性期に入院できる期間は3ヶ月。
それまでに退院か他の病棟に転棟します。それに合わせて入院も来るわけですが、「話しをしたいのにできない」という意味でちょっと忙しいかもしれません。
慢性期は介護度が高め
入院期間が3ヶ月以上になってしまった方。
精神状態が落ち着いて来れば良いですが再燃したりすると精神症状も相まって介護度が高くなるそうです。
「気持ち」が疲れます。色んな方と接して色んな話を聞くと心がいくつあっても足らんです・・・。体力には自信があっても気持ちが疲れて何もできない日もあるほど(慣れればなんてことないよ)
よく聞かれること
精神科で働くメリット・デメリットは
メリットは
- コミュニケーションスキルが身に付く
- 「傾聴」の本当の意味がわかり、スキルが身に付く
- 大抵のことに動じなくなる
デメリットは
- 暴力を受けるリスクが伴う
- 自殺を目撃することがある
- 看護技術が習得しにくい
ですかね。
デメリットの部分は男性看護師と協力したり情報交換・共有を行うことでリスクを減らせることができます。
実際働いて辛いところは?
疾患によってターゲットにされると嫌がらせ?みたいなことをされること。
私は経験ないですが暴力、暴言、罵声。
自殺を発見してしまうことです。
精神科看護師って何やってるの?
一言で言えば「コミュニケーション」ですか。
精神科に来てこの言葉の深みを教わりました。
そのほかは上記にあるような処置、退院に向けての他職種への情報提供、内服状況の確認など。
新卒で精神科に行っても大丈夫?
「大丈夫」です。
看護技術を身につけたい、常に最新の医療に触れていたい、先生と一緒にさまざまな処置に入りたいなど希望があるようならまず一般科を経験した方が良いかなとも思いますが、本当にやりたいことがあるのなら全然アリだと思います。
やりたいことをやるなら早いに越したことはないですよ!
私の先輩は新卒で精神科に就職し、今では訪問看護ステーションの管理責任者になっています。
看護技術は皆無なの?
私が精神科にきて行ったことのある処置
- 点滴
- 採血
- 皮下注射
- 筋肉注射
- 血糖測定
- インシュリン
- 創傷処置
- バルンカテーテル挿入・抜去
- 酸素投与
- CPR
たまにしかありませんけどね。
やりがいって何?
「声掛け」一つでその人のその日の体調に良い影響も悪い影響も与えるところです。
精神科って浅いようで深いんです。
気持ちが病んでる時って皆さん話聞いて欲しいじゃないですか。それと同じだと思っています。
話を聞いて欲しい人、話しかけやすい人、相談しやすい人って誰でも1人はいると思います。
話を聞いてその人が笑顔になって来れたら「やっててよかった」って思います。
人と話すのが上手じゃないとできないの?
そんなことはありません。大事なのは「話を聞こうとする姿勢」です。
口下手でも人の話を聞くのが苦手でも「話を聞いてあげたい」その気持ちがあれば相手にも伝わりますしスキルはあとからついてきます。
私もよく「話聞いてる?」と言われてました・・・
まとめ
精神科は楽というイメージは体力的には楽ですが精神的には大変ということが分かりましたね。
看護技術を身につけるために一般科に行くもよし!
自分のやりたいことは精神科にしかない!精神をとことん突き詰めるんだ!という方は精神科に行くもよし!
この記事を読んで少しでも精神科に興味を持っていただける方がいたら幸いです。
元々人の話を聞くことが好きで色んな話が聞けるのが楽しいので何も苦に感じないですね。精神的に疲れた時も家に帰れば家族がいるしリフレッシュしたい時は走ったり泳いだりしてるので次の日に疲れを持ち越したりもほとんどないですよ〜。
以上、精神科への入職or転職を考えてる人の参考になれば嬉しいです。
ではまた。
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